基本的な個人情報は「既に一般に流通しているという覚悟を」

「この程度の情報は既に一般に流通している、という覚悟が必要だ。また多くのコストと時間をかけて対策を取るほどのことでもない」(小倉氏)。

「流れてしまった情報は止められない。知り合いに見られたら恥ずかしいような情報でも、見られているのだと覚悟を決めて生きていくしかない」

ま、そうですね。あくまで個人の側の認識としては、ですが。
企業側がこれを言っちゃったら総すかん間違いなし。


以下、まとめ。

  • 漏洩した場合対策の緊急度
    • 緊急度 高
      • 差別などにつながりかねないセンシティブな情報(本籍のほか思想、信条など「特定の機微な個人情報」)
      • クレジットカード番号など悪用される可能性が高い情報
      • 特定の個人情報で、具体的に危険な行為の呼びかけがある場合は、早急な対処が必要
    • 緊急度 低
      • 氏名、住所、電話番号、生年月日
      • その他、基本情報
      • 大量の個人情報の中の1つであれば、悪用される度合いは比較的少ない
  • さらなる流出の阻止
    1. 企業(漏洩元)に告知し、流出拡大の防止を求める
    2. 個人や掲示板によって情報が漏えい、さらされている場合には、プロバイダー責任制限法第3条に則ってプロバイダーに送信防止措置を要求する
    3. キャッシュが残る検索サイトに削除要求する
  • 自分の身を守る手段
    1. メールアドレスや電話番号、携帯電話の番号を変更する
    2. 何らかの具体的な危険が想定される場合は、警察に協力を依頼する
  • 逆襲
    1. プロバイダー責任制限法の第4条を元に流布元の情報開示を請求し、その上で責任を求める
    2. 間にIPアドレスを記録しない掲示板(2ちゃんねるが代表格だ)が存在する場合、まず掲示板の管理者にIPアドレスの開示請求を行い、その情報を元にしてプロアイダーに開示請求を行う