難民が出るようになったのはなぜだろう?

id:hiro-tさんのこのコメントを読んではっとした。
ケーキオフが大人気なのはいいことだし、セキュリティに興味を持つ人が増えるのも喜ばしいことだと思う。交流の機会があることも、交流しようとする人が増えたことも、とてもいいことだと思う。そしてもちろん、今回のテーマや講師の魅力も大いに要因となっていると思う。
しかし…。

もうケーキオフしかなかったりするのに

私はこの言葉に危惧を抱いた。「もうケーキオフしかない」のなら、そのケーキオフがなくなったらどうなるのだ?
ケーキオフは純粋にボランティアベースの勉強会…と、私は理解している。そこで話されることはADとは毛色の違う話だ。そしてもしかしたらこれが一番重要かも知れないが、昼間に開催される。
ボランティアベースの勉強会だから、多少はルーズかも知れない。それでも、参加者は昼間の顔でいるだろうし、社会人としての礼儀をわきまえた行動をするだろう。だから夜中のイベントに比べれば、誰かから突き上げを食らうような可能性は比較的少ないだろう。
じゃ、その後は…?
どうなんだろう。こればっかりはわからない。ただの宴会だから問題ないのかも知れない。常識外れのヤバイ話は自粛されるかも知れない。でも…見る人が見れば*1、突っ込みどころ満載なのかも知れない。羽目を外しすぎると、いやーんな状態を引き起こすこともあるかも知れない。

行きすぎた「勉強会」!? ハッカーたちの夜の宴

こんな見出しで、たとえば写真週刊誌に取り上げられたらどうなるんだろう。そしてACCSの一件と結びつけられたらどうなるんだろう。「勉強会とは無関係」と言ったところで、世間はそうは見るまい。世間といってもとても狭い世間だろうが。勉強会が、形を変えた悪者ハッカーの集会というイメージを喧伝されるかも知れない。
全部仮の話だ。こうだったら恐いなというだけのことだ。だから考え過ぎなのかも知れない。
でも、参加者は「ケーキオフを守るための行動」を心がけないといけないのではないかと思う。二度と、われわれの不注意で貴重な機会を潰してはいけないと思う。

*1:より悪い方に取ろう、よりセンセーショナルに扱おう、こんなヤツらはけしからんと言えるところを見つけよう…という見方をする人とか。