修身・斉家・治国・平天下

私にも当然短所があり、悪癖もある。だからそれほど立派な人間ではないが、「修身・斉家・治国・平天下」をとてもすばらしい「言葉/考え」だと思っている。自分のことがちゃんとでき、家をととのえることができて初めて、国家を治め、天下を平らかにすることができる。これは色々なものに当てはまると思うが、私はこう言い換えている。

自分を大切に思うなら、自分の支えとなる家族を大切にし、自分の住む国を大切にし、その国を取り巻く環境を大切に考える。そうでなければ自分を大切にすることなどできない。

修身というと軍国主義と結びつける人がいるが、修身と軍国主義とはまったく別物だ。過去に、修身が利用された経緯があったに過ぎない。
私の理解では、修身とはそもそも「何が大切か」「大切にするとはどういうことか」を考えるものであって、忠誠心を植え付けるためのものではない。使い方を誤れば幸せにはなれないが、それでも幸せになるためのものなのだ。
「今こそ修身の復活を!」とは短絡に過ぎるので言わないが、世界(社会)と自分とを繋ぐ道をどこかで見つけなければならないと思う。