経営資源についてつらつらと考えた。

資金とか人材とか商品とか情報とかノウハウとか。
でまあ、中小企業の場合、だいたいネックになるのが資金と人材かなあと思う。商品はまあ、何か売るものあるから会社やってるわけだろうし。商品力があるとか無いとかも、資金や人材の問題と無縁じゃないし。
…で、だね。
セキュリティとか個人情報保護とか品質管理とか利益率とか、経営のリスクマネジメントってことで括れば重要度にあまり差が無いと思う。同じく、人材の確保とか売り掛けの回収とかも重要。新商品とか新サービスの「開発」も、競争力を維持するためにはとても重要だ。
でも、資金は限られてる。人材も限られてる。良い人がほいほいみつかって安く雇えれば多少は楽に解決できるだろうけど、そんなうまい話は滅多にないし。
だからやっぱ「そこそこ」なんだよな、世の中的に期待できるのは。だって資源が限られてるんだもん。


利用者の立場なら、そこそこしか期待できないってことを理解した上で選択するのが吉って思っておけばいいんじゃないかと思う*1。でも、商品やサービスの提供者の立場、特に経営者の立場になった場合、ぜんぜん違ってくるから判断も難しい。事業の継続ってのは超重要な問題であって、発展させつつ改善しなくちゃならない。株主=経営者ならずっと簡単かもしれないけど、そうと決まったもんでもない。株主≠経営者の場合、優先順位で言うなら、まず株主の利益。その上で改善だろう。けども資源は限られてる。抜本的な改革なんて、言うほど簡単にはできない。
緊急度と重要度で優先順位を決めるってのもあるけど、どれも同じように重要だと、「もし発生したら…」という不確定要素に対しては優先度は下がっちゃうだろう。もちろん危機の度合いによるけど。資金繰りに困ってる状況だと、どうしても日銭を稼げる方に意識が向くんじゃなかろうか。利益に直接結びつかない改善は、資金繰りに余裕ができてから目に入ってくるんだよな、きっと。

*1:専門的な知識があって、自分で調べられる人以外ね