三菱自、基準緩和し虚偽報告 詳細な経緯判明

今さらですが、たしかこの事件が起こった後だと記憶してるんですが、イメージ回復を狙ったのか「まじめ、まじめ、まじめ」というコルトのCMが流れました。このCMを見た時、
「ああ、こりゃダメだ。なんにもわかってない。近々三菱は終わるな」
と思いました。身近な人に言ってたことが当たりましたね。雪印と同じです。
雪印が衛生管理のずさんさから集団食中毒事件を起こした後で、
「私たちの牛乳を飲んでください」
というCMを流しましたが、それを見たときにも、
「ああ、また同じことやらかすな」
と思いました。実はそのCMを見るまでは、
「これだけ騒ぎになったんだから、そりゃあ改善するだろう」
と安易に考えて、あまり気にせずに雪印製品を買うこともありました。しかし、このCMを見てからは雪印製品を極力買わないようになりましたね。だって、客をなめてますから。客をなめてる会社なら、いろいろな形で客をなめるでしょうから。
目立つところに雪印と書いてなかったために誤って買ってしまったこともありますが、それからは製造元とか販売元とか輸入元とか製造場所とかまで見るようにしてます。どこかに雪印関係者が絡んでいたら絶対に買いません。もちろんメグミルクも買いません。日本ミルクコミュニティのWebサイトを見て、「今後も買わない」と決めました。飲んだらおいしいんでしょうけどね。

彼らとしては、(あえて善意で解釈すれば)安易なCMで騙そうって気持ちは無く、イメージを回復させることで売上の落ち込みに歯止めをかけたかったんでしょう。でも、彼らが先にやらなきゃいけなかったのは、まず誠意を示して、次にそれを相手(消費者)に伝えることだったと思います。示す(公表)だけじゃダメです。それは「勝手に見ろ」ってことですから。
謝罪会見をしたって、頭下げて済むなら安いもんでしょう。謝っただけですから、それだけじゃ誠意を示したことにはなりません。でも、その後の振る舞いからも誠意が見えてこない。そこにあのCM。小手先のCMで騙そうって腹が見え見えなのが、自分たちでわかっていないわけですよ。経営者や幹部だけの問題じゃないですよ。全社員に責任があります。三菱も雪印も、社員を使ったCMを流していましたしね。
昨夜、ニュースで三菱自動車の下請けさんたちが「なんで売れないのかねえ」「いい車だと思うんだけどねえ」とか言ってましたが、個人的には彼らも同じ穴のむじなに見えます。巻き添え食って可哀想だなとは思いますけど、だったらなんで巻き添え食うことを予想しなかったのか、そして意見しなかったのか…と思います。これから反省して改革をするとか言うんでしょうけど、彼ら下請けまで含めて反省できなければ、結局は見せかけの反省でしかないと思いますね。

【参考】