ある少女からの手紙

ある少女からの手紙」を先に読みました。悲しかったですね。こういうことを思わなければならない人生は、とても苦しい。そして、それがわからない人達がわからないまま関わっていることが悲しかった。
でも、その後にid:bmpさんの文を読んで、ちょっと救われたので反応してみます。

殺してはいけない理由を教える必要なんてない
彼女の苦しみをといてあげることを考えるのが
先なんじゃないかな

そう、まったくその通り。少女の「助けて」という切なすぎるメッセージを、回答している側が受け取れていないことがとてつもなく悲しい。「殺してはいけないことの答え」が欲しいのではないのだ。そんなことわからなくても「助けて」とは言わない。
「(不明瞭な)ルールの押しつけ」ばかり受け続けていると、ルールを守るのが先になっちゃうんですかね。それとも「問題の取り違え」なのか。与えられた「(テストとかの)問題」に縛られて、そこを超えて考えることができないのか。人間の「悩み」という問題を考えるときは、良い悪い以前に「この人はなぜそう思うのか」を考えられるといいんですが。
とは言っても、この話がたまたま悲しかったから思い至っただけで、私だって常日頃、思いやることができているかと言えばそうではないんですが。

人を安易に信用しちゃ生きていけないのです。
私の認識では、「嘘を上手くつくことができる=大人」なんです。

俺が大人になって理解したこと
(彼女が言う嘘をつく大人の正体は何か)
「殺してはいけない理由」を問題にする人達

無関心が人を傷つける、無知は罪だ
悪意はなくとも全員共犯者だ

「殺してはいけない理由」に反応した人達に、善意がないかと言えばそうでもないんでしょう。ただ、無知であり無関心であるだけなんですよね。でも、その無知・無関心が一番威力を持ってるんだよなあ・・・。
なんだかねえ・・・これを読んで救われたのはホントなんだけど、別の意味で悲しくもなりました。それが何かは書きませんが。
それはそれとして、bmpさんがこう思った背景にちょっと関心があります。