第14回 約束はコストをかけても守れ!〜リスクマネジメントの原理・原則(2)〜

プロは常に危険を想定せよ

相済みません(^_^;)。
てんで甘いことを思い知らされる日々。

話は変わるが、江戸っ子たちが幸せに暮らすために生み出した“江戸しぐさ”の中に「死んだらごめん」という言葉があった。これは「いったん結んだ約束はきちんと守る。守れないのは、死んだときだけ」という、お互いの暗黙の合意だった。そこから転じて「死んだらごめん」といったら、必ず約束は守るということを意味したという。

「死んだらごめん」ってのは小さい頃普通に聞いてた気がする。
10年ひと昔と言うけど、30年くらい前ってかなり昔になるわけだから、そのくらいまでは使われてたのかも知れないな。同じ意味合いかどうかはわからないけど。

また、江戸しぐさには「時間泥棒」という言葉がある。その昔、江戸城の時計は1分刻みの精巧なものだった。だから、武士はもちろん、商人たちも時間に正確になることが求められた。

江戸城の時計は、「日の出」から「日の入り」を基準にしていたため、「一刻」が2時間6分から1時間37分とかなりの幅があった。そのため、江戸時代の人々はそうした幅を考慮しつつ、時間に対して非常に神経を使ったといわれている。

お金は借りても、あとで返せるが、過ぎた時間は取り返しがつかない。だから、時間を守らないことは「弁済不能の10両の罪」といわれた。ちなみに、1両は今のおカネに換算すると10万円に相当するそうである。だから。10両の罪ともなればかなりの重い罰則だったことは間違いない。

時間をおカネに換算するのがよいというものではないが「時は金なり」ということわざがあるように時間は貴重なものだからこそ、それだけ大切なのだ。

約束も時間も、守るというのは大変難しいことだ。テキトーで守れるものではないんだよな。自戒しないと。
それと、時間を無駄にされたときや約束を反故にされたときに、機を逸せずに怒れるかどうかも大事なことだな。「大事なことなんだ」「迷惑なんだ」ってメッセージを伝えるには、怒るなり不快感を示すなり、態度で伝えないと伝わらない気がする。そのときに伝えないで繰り返されてしまうのは、きっとものすごい迷惑だし。


なんてことを思った。