殺気

私が初めて殺気を感じたのは高校の時だった。ある大会で、友人と対戦相手が発散していた「もわっ」とする何かに嫌悪を感じ、その時に「これが殺気」と理解した。そんなもの殺気じゃないと言われればそれまでだが、毛穴が開くあの感覚は気温や湿気のせいだとは思えない。
時代小説や古い漫画を読むと普通に殺気と書かれているが、殺気も「気」の一種で、そんなものまやかしだ・・・とまでいかないが、ぼんやりと空想上のものというイメージでいた。あるいは超能力のようなものと感じていた。が、実際に感じれば、気の存在を否定しにくくなること請け合いだ。想像と実際ではやはり差があるもので、抱いていたこんな感じだろうというイメージとはほど遠く、嫌悪感というかとても不愉快な感覚だった。
私は「気」を重視していないし万能だとも思っていないが、否定もしていない。物理的な何かがあるかどうかはわからないが、人間が知覚できる何かはあると思っている。*1

*1:ちなみに、これをガンダム語に変換すると「なんだ!? このプレッシャーは!」になる。